何故か、この23日だけ朝から冷たい雨…前日も翌日も晴れたのに。

でも、何となくしっとりと落ち着いた雰囲気が漂って、外は肌寒かったけれど代官山教会の中は温かさに満ちていました。東京でのソロリサイタルはなんと5年ぶり。懐かしい同級生や恩師もいらしてくださって、とっても緊張したけれどどうにか終えることができました。1914年製のニューヨークスタインウェイは、まさにその年から作曲が手掛けられたラヴェルの《クープランの墓》を弾くのにピッタリな楽器で…あまりにも贅沢な時間でした。仙台と東京と、本当に濃い時間を過ごし、ピアニストの友人からは「63歳で組むプログラムじゃないねぇ」と苦笑されつつ、手も身体も痛めることなく…無事に終えられたことを、心から感謝したいと思います。

いらしてくださったお客様、応援してくれた方々、支えてくれたMHKSやバッハゼミの仲間たち、本当にありがとうございました。終わりのない音楽の深い世界に、また気持ちを改めて一歩ずつ踏み入っていきたいと思います。