7月29日に行われた宮崎晴代先生の講座は、本当に奥深く(その入り口に立った私たちですが…)面白いものでした。

結果的に、第1部も第2部も鍵盤楽器の方々が主な対象となりました。第1部「鍵盤楽器のための楽譜の歴史ーバッハも使っていた“タブ譜”とは?」私たちは、楽譜といえば五線紙が当然と思っていますが…そもそも、目に見えない“音”を、どうやって正確に記録してきたのでしょう。第1部は、流れてきた音楽(J.Sバッハ《平均律》第I巻 プレリュード C-Dur 冒頭部分)を、五線紙を使わずに(!)紙に書きとめてください、という課題から始まりました。皆さんならどう描きますか?音程や延びている音を(ほんの2小節程度なのに!)どうやって正確に表せるか、途方にくれました…。改めて、楽譜とは何かというところまで考えさせられる、濃~い2時間でした。

第2部までかなり時間があったのですが、その間にも皆さんは宮崎先生を取り囲んであれあやこれやと質問攻めに。小耳にはさんだものでは、何やらママ友談義ともとれるようなものもあったりして(^.^) 音楽って人生を映すものですよね♪

で、怒涛の第2部。「ソルミゼーションの歴史」です。ソルミゼーション?ソルフェージュじゃなく??というところから始まって、楽譜のなかった時代に、どうやって人々は歌を覚え(教会の聖歌隊がもっぱらの例でした)たのか?というお話でした。9世紀頃からすでにあった歌唱法。音階の各音にシラブルに結び付けるものでしたが…それがどうやって現在の「ドレミ…」という形になったのか。当たり前と思うところに「?」を見つける!どんな分野でもきっと同じですね。これが“進歩”を連れてくると思います。

本当に、充実した1日でした。皆さまお疲れ様でした。宮崎先生、ありがとうございます!