11月に、仙台市財政局財政課から「市民利用施設の使用料見直しに関する基本的な考え方」という、A4用紙たった6枚(しかも、その最後の1枚は【別紙】という、大雑把にまとめられた施設と使用料金の一覧表)のコメントが上がりました。それに対する市民からの意見を求める、というものでしたが、その期間は11月24日~12月22日までのわずか1ヶ月、しかもそれ自体は市政だより11月号に小さく載り、河北新報にも11月末に小さく載っただけでした。
これでは、ほとんどの市民が気づかなくても仕方ないようなものです。むしろ、「皆さんからのご意見をちゃんと求めましたよ」という言い逃れ(?)に過ぎないのではないか、といううがった見方をしたくなってしまうようなものでした。
けれど、その中身は、要するに施設の使用料を値上げするという結果を招くもので、ほとんどすべての市民に影響を与えるものであり、特に舞台での表現活動を行っている人たちには大きな問題を投げかけるものです。
下手をすると、ホールの使用料は現在の5割から6割り増しになってしまうかもしれません。
しかも、上述のようにたった5ページの、非常に大雑把で(具体的な数値はほとんど示されていません)、とりわけ文化活動に対する理解も、理解しようとする姿勢もまったく見えてこない、大変残念なものでした。
言葉だけは「楽都仙台」「劇都仙台」などと謳いながら、そのような強引な態度は、到底納得できるものではありません。
短い時間でしたが、私たちは、他の都市での状況や、同じように自治体の出している資料やコメントを一生懸命調べました。
そして、まず第一に、私たちのような「非営利団体」が行ういわゆる「営利活動(コンサートや演劇の上演に入場料をお客様からいただくスタイル)」と、音楽事務所など「営利団体」が興行として行う「営利活動」とでは、同じように見えたとしても全く異なる活動なのだということさえ分かっていただけていない現状を、何とか改善したいと思っています。
そこで、以下のような意見書を提出したわけです。
これがどのように取り上げられるのか、或いは取り上げられもしないのか…様子をしっかり見守っていきたいと思います。
皆さんも、仙台市のHPでもまだ見られると思いますのでご覧になってみてください。
田原さえ